と
100 Program は、「何かつくってみたいけど、アイデア・技術・チームの3要素のいずれか(または全て)が無い」という学生を支援するプログラムです。
参加者は夏休み中の7週間で、アイデアを出し、チームを組んで、ものづくりプロジェクトに取り組みます。
技術スキルのある方は歓迎ですが、初心者も参加できます(経験者枠・未経験者枠があります)。
つくるものはソフトウェアでもハードウェアでも歓迎です。
ウェブやモバイルアプリ、デバイスやロボット、ゲームなど、技術が使われていれば何でも構いません。
参加すると、下記のメリットを得られる予定です。
- 何かを一緒につくる仲間
- 取り組むアイデア
- 技術力の向上
- 1〜数万円の活動支援金(全員)
- 学習コンテンツのリスト
- 技術サポーターのアドバイス
- プロジェクト経験
- 今後の様々な機会の紹介
皆様のご参加をお待ちしています。
応募締切 | 7月18日 (月・祝)23:59(日本時間) 7月26日までに、参加可否(選考結果)をメールでご連絡します |
期間 | 8月3日(水)〜9月22日(木) この期間、毎週水曜18:00から1時間オンラインで集まります ただし初日(8/3)のみ、2時間(18〜20時)となります また、最終週は水・木の2日間(9/21・22)で実施予定です |
場所 | オンライン |
対象 | 大学生・大学院生 |
募集人数 | 最大100名 |
参加費 | 無料 |
主催 | 東京大学 産学協創推進本部 |
運営 | Todai To Texas運営事務局 |
参加者は、期間内に2つの「100」達成を目指して活動します。
- ひとり100時間の開発(技術的な学習を含む)
- みんなで100個のアイデア
期間中、「週15時間・合計100時間」を目標に開発を行います。
- 「開発」には、技術的な学習を含みます
- ある週の開発時間が10時間未満の場合「イエローカード」となり、2回もらうと脱落となります
- 自己申告制ですが、初日に具体的な流れをご案内します
プログラム中、アイデアを考えてくる宿題が何回か出る予定です(毎週ではありません)。
その際は、全員で100個を目指します(=1週間でひとり1個程度)。
進捗を確認する機会があることで、仲間と一緒に頑張れます。
- 毎週水曜日18:00から、1時間程度
- ただし初日(8/3)のキックオフは2時間程度(18〜20時)
- 最初は個人活動を行いますが、プログラムの途中からチーム活動に移行します
- チームで行った開発時間は、もちろん100時間のうちに含まれます
- 最終発表会では、最優秀技術賞、最優秀アイデア賞など多数の賞を選出します。一部はスポンサー賞として賞金が出る予定です
チームの組み方のルールなど、詳しい説明はプログラム中にご案内します。
- アイデア・技術・チームの3要素のいずれか(または全て)が無い方
- 学部、修士課程、博士課程、いずれも可
- 東京大学の学生に限りません。他大学の学生もぜひご参加ください
- アイデアがない・やりたいことが見つからない人
- コロナのために、仲間ができない・チームが組めない人
- 技術を学ぼうとしたが、続かなかった人
- 一定の技術力があり、さらに別の分野を学んでレベルアップしたい人
- 「アイデアを出すのは苦手」という人
- プログラミングは初心者
- 同時期に他プログラムへ参加予定の人
- アイデア発案だけに興味があり、作ることには興味がない方
- ビジネスだけに興味があり、テクノロジーには興味がない方
- 猛烈に多忙で、時間が無い方
詳細は下記「Apply」セクションをご確認ください。
参加者は、1〜数万円の活動支援金を支給されます。下記のような用途にご活用ください。
- 書籍代、オンラインコンテンツ利用費
- サーバー、クラウド、ツール代
- ハードウェア、部品
※ チーム結成後、チームごとに追加の支援金が支給される場合があります。
主な対象は、比較的費用がかかるハードウェア開発のチームを想定しています。
(初学者の方向け)参考書籍や外部のオンラインコンテンツのリストを共有します。
下記は一例です(一覧だけでなくピックアップしたものも共有します)。
- 大学の公開講座 (例:Harvard大学 CS50x)
- 経済産業省、N予備校、ドコモ gacco、Grow with Googleなどの講座
- UdemyやCourseraなどの講座
- 電子工作の書籍やスターターキット(Arduino等)
- 3Dプリンタ等の設備を利用できる場所リスト
- その他ウェブサービス等 (例:Progate)
下記の先輩方に、Slackに入っていただきます。参加者は質問や相談ができます。
Yoshitaka Taguchi
Ken Takaki
Takaharu Suzuki
申込フォームに選択肢があるので、いずれかを選んでください。
①経験者枠 | 一定の技術的スキル・プロジェクト経験がある人 選考の際は、技術力と過去のプロジェクト経験をより重視します。 |
②未経験者枠 | プログラミングやものづくり全般において、ほぼ初心者である人 選考の際は、熱意と使える時間をより重視します。 |
人数は、「経験者枠 > 未経験者枠」となる(合計で最大100名)予定です。
申込多数の場合は、フォームの内容で選考いたします。
選考で決めることができない場合、抽選を行う可能性があります。
経験者枠は、「新しい分野を学ぶ機会にしたい」という方も歓迎です。
例:「電子回路の設計は得意だけど、一度ウェブもやってみたかった」
このような方は、「経験者枠」でご応募ください。
一緒に参加したい友人がいる場合、ぜひ誘ってください。 フォームに「一緒に申込する人」の欄があります。
※ 友達本人も自分でフォームを記入する必要があります。締切を伝えてあげてください。
フォームの記入内容は、送信後も何度でも更新可能です。
下書きの段階で送信しても全く問題ありません。 締切に遅れないよう、早めのご記入をおすすめします。
踏み出そう、
大学生・大学院生が始めたプロジェクトには、古くはGoogleやFacebookがあります。近年でもDJIやOculusなどが学生プロジェクトをきっかけにスタートしました。
そんな「すごい」プロジェクトも、「最初はおもちゃのようだった」としばしば言われます。
人がすごい成果を出せない最大の理由のひとつは、ださいものを作ってしまうことへの恐れだ。
この恐れは非理性的なものではない。多くのすごいプロジェクトは、初期の頃に、作り手の目から見ても大したことがないという段階を経験している。そこをどうにかして突破しないと、 その先にあるすごい成果へとたどり着けない。
でも多くの人々はそこを突破できない。それどころか、自分で恥ずかしいと思うようなものでも作ってみる、という段階にさえ到達できないのだから、それを越えることなど思いもよらない。怖くて始めることさえできないんだ。
ださいものを作ってしまう恐れを消すことができたらどうなるだろう。どれだけすごいものがたくさん作られるだろう。
恐れを消すことなんて出来るんだろうか。私は出来ると思う。
https://practical-scheme.net/trans/early-j.html
(「この
Copyright 2020 by Paul Graham
原文:http://www.paulgraham.com/early.html
日本語訳:Shiro Kawai (shiro @ acm.org)
本プログラムのコンセプトは、「踏み出そう、はじめの100歩」としました。
100歩と聞くと大きく感じますが、実際どこまで行けるのでしょうか。
数えてみると、残念ながらたいした場所には行けません。家から出て、2つか3つ角を曲がる程度です。
しかし、上の文章にあるように、だからこそ「怖くて始めることさえできない」場合も多いと考えます。
本プログラムでは、(このEarly Workの考え方に共感できる) 仲間と一緒に取り組むことで、この初期の恐怖にチャレンジしたいと考えています。
- 参加は無料ですか?
無料です。
- 私は東京大学の学生ではありません。他の大学の学生は応募できますか?
はい、歓迎です。
- 私はプログラミングやものづくりは初心者です。応募できますか?
はい、ぜひご応募ください。「未経験者枠」でご応募ください。
- 私は技術力に自信があります。私は対象ですか?
はい、ぜひご応募ください。「経験者枠」でご応募ください。
- 私は技術力に自信はありませんが、経験はあります。私はどの枠で応募すれば良いですか?
「経験者枠」でご応募ください。迷う場合は、応募フォームの「どちらかわからない」にチェックをしてご応募ください。
- 作るものはソフトウェアですか?ハードウェアですか?
どちらでも構いません。ただし、本プログラムは、「まったく技術が関係しないもの」は対象外です。
- 使うプログラミング言語などに制限はありますか?
言語やフレームワークは問いません。サーバーサイド、フロントエンド、アプリ開発、機械学習やAI、HTMLやCSS、ブロックチェーン、Unityなどのゲームエンジン、3DやCGの制作なども広く対象です。
- ハードウェア開発のための、工作機械を利用できる環境はありますか?
基本的には自力で手段を見つけていただくようお願いしています。東大生については、学内の他の施設や機関と連携し、場所や機会の情報提供を行う予定です。他大学の施設や、大学以外の一般的な施設情報も可能な限りご共有します。
- デザイン系、アート系のアイデアは対象ですか?
はい、対象です。ただし、何か技術が使われるアイデアに限ります。
- デザインの学習や作業は、100時間に含めて良いのですか?
はい、ただし一定のツールの利用や習熟を伴うものに限ります。抽象的な知識のインプットだけでなく、手を動かしてアウトプットするようにしてください。
- 私は「猛烈に多忙」ではありませんが、それなりに多忙です。具体的にどのくらいの時間を確保したらいいですか?
週15時間の開発を行い、週1回のオンライン会に出席できれば問題ありません。様々な活動に挑戦することはアイデアの種になると考えています。ただし、特に未経験者の方は、週に15時間では足りないと感じるかもしれません。余裕を持つことをお勧めします。
- 「週15時間」の開発時間を達成できなかった場合はどうなりますか?
ある週の開発時間が2/3未達成、つまり「10時間」未満だった場合には、「イエローカード」となります。2回イエローカードをもらうと、脱落となります。
- アルバイトで行った開発は、100時間のうちに含めて良いですか?
いいえ。アルバイトやインターンで行った開発はカウントできません。
- 研究のために行った開発は、100時間のうちに含めて良いですか?
場合によります。基準としては、「他の人の指示で行う開発」の場合はカウントしないでください。
- 他プログラムに参加して行った開発は、100時間に含めて良いですか?
はい。ぜひ含めてください。
- 私は、アイデア出しが好きなのですが、たくさん出しても良いのですか?
はい、歓迎です。アイデアを出すのが得意な場合は、チーム作りでプラスに働きます。(アイデア出しが苦手な人ももちろん歓迎です)
- アイデアを皆で出すということですが、出したアイデアは公開されますか?
いいえ、公開されません。ただし、参加者の間では見られる状態になります。興味のあるアイデアにもとづいてチームを作るためです。また、関係者には最終発表会のアイデアをピックアップして紹介したり、統計データを共有することがあります。
- 友達と応募した場合に、同じチームになれますか?
はい、可能です。ただし参加後に、他の仲間とチームを組みたいと思う可能性もあります。できるだけ柔軟な気持ちでご参加いただければ幸いです。複数のチームに所属(掛け持ち)も可能です。
- チームの組み方について、もう少し詳しく知りたいです。
アイデアが一定数集まったら、興味のあるアイデアをもとにチームを組みます。メンバー数や掛け持ちについてなど、いくつかルールがあります。詳しい説明はプログラム中に行います。
- 私は完全な初心者で、良い成果物を作れる自信がありません。
全く問題ありません。本プログラムはアウトプットよりプロセスを大事にします。成果物は「すごい」ものである必要はありません。「手を動かす人」を大事にしたいと考えています。
- 私は経験者で、腕に自信もありますが、自分より「強い人」と仲良くなりたいです。
チームを組む相手は自由です。参加者同士の得意分野や興味関心を知れるような工夫もします。良い成果物を作ったチームには協賛企業賞や、賞金も出ます。ぜひご参加いただければ幸いです。
- 私は、仲間は不要で、独力で100時間くらい軽く達成できると思いますが、参加する意味はありますか?
いいえ、本プログラムは、「ひとりでやると続かない」「やりたい気持ちはあるけれどきっかけがない」「仲間を作りたい」といった方を主な対象としているため、あまり得るものがないかもしれません。
- 同じ東大の産学協創推進本部が行う「SFP」というプログラムを知っています。SFPとはどう違いますか?
SFPは、技術力(特に重要)・アイデア・チームの3つが揃っているプロジェクトを主な対象にしています。該当する人は、次回ぜひこちらに挑戦してください。また本プログラムの参加者が、将来的にSFPにチャレンジして頂ければ非常に嬉しく思います。
- このプログラムは「ハッカソン」みたいなものですか?
はい、数週間の期間で行われるハッカソンに似ているかもしれません。ただし異なる部分もあるため、ハッカソンに慣れている方は逆に頭を柔らかくしてご参加いただければ幸いです。
- このプログラムが始まったのはいつですか?
このプログラムは今回が2回目の開催です。経緯は下部の「100 Program開催の背景」をご覧ください。
- 初日の8/3(水)18時に予定があり参加できませんが、大丈夫ですか?
100 Programにおける大事なルールや進め方の説明を行う都合上、必ずご参加いただきたいと思っています。初日は「車を運転する前の講習」のようなものと考えています。どうしても参加できない方のためには「翌日8/4(木)」にフォローアップ回を検討中です。
- 毎週水曜の夕方は予定があり、オンライン会に参加できないのですが、大丈夫ですか?
オンライン会は非常に重要と考えており、基本的に参加必須です。もし、すでに水曜に固定の予定(アルバイトなど)がある場合は、本プログラムには参加できません。突発的に参加できないケースは問題ありません。事前に分かっている場合は、その都度運営スタッフにご連絡ください。
本プログラムは、Todai To Texas運営事務局によって運営されています。
Todai To Texas(TTT) は、まだ無名の東京大学関連のスタートアップが、世界有数のイノベーション・カンファレンスであるSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト) のExhibitionに出展し、世界に挑戦するのを支援するプロジェクトです。法人化済みのスタートアップのみならず、在学生・研究者によるプロジェクトチームや卒業生によるサイドプロジェクトなども応募が可能です。
TTTについて詳しくは、サイトをご覧ください:https://todaitotexas.com
100 Programは、コロナ禍の影響を受けたTodai To Texas運営チームが、2022年から新しい取り組みとしてスタートしたプログラムです。
コロナ禍のために、人が集まって何かを作ったり、共同で何かに取り組むことが難しくなった結果、特に学生の皆さんが新しいプロジェクトを始めるきっかけが少なくなったように感じています。
逆境の中、何か始めようという気持ちがある人は貴重です。世の中全体でサポートすることが、これまで以上に重要と考えています。
たとえば、アイデアはあるけれど具現化できずにモヤモヤしている学生や、好きな技術があるけれど社会で活かす方法に悩んでいる学生などが、本プログラムをきっかけに仲間となり、プロジェクト活動を始めていただければ嬉しく思います。